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外耳炎

耳の穴の入り口から鼓膜までのトンネルの部分を「外耳道」といいます。成人の場合、耳の穴の入口から鼓膜まで約3.5cmほどあります。外側の3分の1は軟骨に囲まれていますが、その内側の鼓膜に近い3分の2の部分は骨の上にデリケートな薄い皮膚でできています。自分自身が見えないため平気で毎日綿棒で触る方がたくさんおられます。そうするとすぐに傷がついてしまい、「耳が痛いのがなかなか治らない」といってよく受診されます。「他院に行って耳の中を診てもらったが異常はないと言われた。」という方が最近よく来られます。外見上は正常ですが、そのような症状の方の外耳道はほとんどが耳垢などひとかけらもない「ツルツルに磨かれた耳」であることが多く、要するに触りすぎなのです。清潔志向なのか知りませんが「綿棒」という名前のついた「鑢(やすり)」で何度もこすっていることが多く、私が「耳を綿棒でよく触っていませんか?」とたずねると「いいえ、3日に1回くらいしか触りません」などと答えられます。「3日に1度」はさわりすぎなのです。お風呂上りに毎日綿棒で水分を取るなどという行為はわざわざ外耳炎を創り出していると考えても過言ではありません。耳垢も決して無駄なものではありません。程よくためていただいても大丈夫ですのであまり耳掃除ばかりしないようにお願いいたします。

 

 

 

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